常念岳        平成22年8月21日

8月の月例山行は山小屋泊まりの北アルプス入門コース常念岳だ。
早朝4時前の集合と、久しぶりのアルプス行きに胸が高鳴りなかなか寝付くことが出来ず、朝を迎えた。インターで7名の参加者と顔合わせ、2台の車で、北陸道〜名神〜中央道〜長野道を乗り継ぎひたすら走り豊科へと向かう。国営あずみの公園に着く頃は、青空が広がり皆のはやる気持ちと共に暑い!アツ〜イ!!一日が始まろうとしている。 

      

 一ノ沢林道終点の登山口までタクシーで移動する。登山口に着くと、大型バスやマイカーの沢山の人達で、賑わっていた。登山届を出し、9時57分、標高1300m、一ノ沢登山口を、いよいよアルプスに向けスタートする。15分程歩くと山の神の祠に出会う、今回の無事の登山を祈り、これから、中部山岳国立公園へと足を踏み入れる。心地よい沢の流れと沢音を聞きながら、一ノ沢の左岸沿いを歩く。あんなに下界では、暑くてウンザリだったのに、足元は水場からの冷気が漂い、まさしく自然のクーラー状態、。咲いたばかりのタマガワホトトギスが王滝まで道案内をしてくれる。沢の水で一息入れ、烏帽子沢出合でランチタイム、今日のコースの中間点らしい。沢山のハイカーが休息、ツアー客がが続々到着すると、いっそう賑やかな場所となった。ツアー客より、一足先に腰を上げ、木橋を渡り沢を少し離れて樹林帯を歩く。再び沢に出ると胸突き八丁の登り口だ、斜面には、一輪のニッコウキスゲと共にシモツケソウ、ヒメシャジン、シシウド、最後の水場までオヤマリンドウ、アキノキリンソウ、センジュカンビ、キツリフネソウと私達の目を楽しまさせてくれる。水場で小休憩、美味しい水で喉を潤し、最後の急登にさしかかる。あと300mの道標を見つけると、あと少し!あと少し!と自分に言い聞かせながら、登り詰め視界が開けると、2時33分、常念乗越にたどり着いた。こんなにも沢山の人が、山に魅了され、満面の笑みで輝き寛いでいる!生憎ガスで展望は望めなかったが、明日に期待しょう!

   


 着替えを済ませると、生ビールで祝杯を挙げる。美味しそうにグビグビ飲む皆の顔!我が足に感謝!チーム山遊会にありがとう!夕食後にも外で仕切り直しで二次会、延々と語らいが続いた・・・7時半頃寝袋に入る。一畳に二人、一部屋に15人と、どの部屋もひきめき合っていた。早朝4時過ぎに御来光を見ようと外に出た。満天の星空、天の川が何処までも続いている。安曇野の温かい街明かりが、眼下に広がる。時間がゆっくりと流れる至福のひと時・・・1時間も経つと東の空がオレンジ色に輝き出し、御来光の一時を楽しんだ。振り返ると、赤い小屋と槍ヶ岳と穂高連峰が朝日に染まりドカ〜ンと目に映る。感動の一瞬だ!
朝食を済ませ、6時に山頂に向けて出発する。右方向に槍ヶ岳、穂高連峰を眺めながら、ガラガラの岩の上を慎重に歩く。展望の良く、登りも辛くない。登山道脇にはトウヤクリンドウが彼方此方に咲いている。1時間20分かけてようやく山頂に立つ。360度の展望、富士山が見えるよ!と言う。記念写真を撮り、目の前に広がる素晴らしい絶景に見とれる。槍ヶ岳が強烈なインパクトで迫ってくる。誰もが、この感動を体感じているのだろう!言葉はいらない・・・我がを忘れ至福のひと時を過ごす。  

 
   

 

 さあ、常念山頂のパノラマ、心にしっかり焼き付けて下山する事にしょう。小屋に戻り美味しいコーヒーで体をリセットし、常念乗越を後にした。北アルプスに魅了され素敵な山旅に大満足の二日間だった。帰路は渋滞に巻き込まれ、あと少しで1泊3日になるところでした
                                                記  ハイジ

    

                                
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