笠ヶ岳   7月22日~7月23日

 7月22日
 夏山山行、3日間かけて北アルプスの笠ヶ岳に登って来ました。気になるのは3日間の天候、週間天気予報では初日は曇りで23日~24日は曇りのち晴との事で、気分良く予定通り登る事になりました。新穂高温泉の無料駐車場で登山準備して1時間半程、林道歩き小池新道の登山口に着いた。此処からは本格的な登山、2泊3日の登山が始まった。
 登山道は急勾配はなく緩やかで高度が増す度、高山植物のお花などが目立って来ました。本日の宿、鏡平山荘に着く、真っ白いガスで辺りを覆い尽くされ「逆さ槍」は見られず残念、宿泊手続きを済ませ、本日の山行を労おうと生ビールで乾杯し暫くしたら・・・・雨がポツポツと降り出す。当初の天気予報とは大きく外れ、明日の午前中は雨模様の知らせに(゚◇゚)ガーン しかし、3日目の天候は快晴の予報に期待を持って就寝しました。

        

 7月23日
 朝起きるともの凄い雨の音、小屋の屋根はトタンなので余計に音が大きい、嫌な音です。5時出発を遅らせたが収まる様子もなく、6時に鏡平を出発しました。、弓折乗越より初めて歩くコース、雨がなかったらどんなに良いか、誰もが思う。真っ白いガスと雨の中、眺めもなくひたすら笠ヶ岳に向かって歩く、そんな折に雷鳥の親子の姿が私達を和ませてくれた。大きく張り出した雪渓の中で昼食、そんな時にも雷鳥が現れ岩の上に立って「早く写真を撮れ」と言ってる?なんてね。長い尾根歩きも終盤、笠新道分岐まで来ると沢山の登山者に出合う、一度経験したことがあるが笠新道は最短距離である、しかし杓子平から分岐の区間は急登続き、登ってくる登山者はかなり辛そう、登り終えた尾根でグッタリしていました。此処から笠ヶ岳山荘まで1時間半ほど、疲れ切った体にムチを打ち、やっとの事で山荘に着いた。先程まで真っ白いガスの中
であったが、いつの間にか雲が引け青空が広がり、雲海に穂高連峰が浮かんで来ました。

            



            

 
 7月24日
 早朝、山荘からご来光を拝む、朝食を済ませ山頂に向かう。山荘から15分程、背中にザックを背負ってないから足が軽い、予定通り山頂に着く、晴れ渡った山頂では36度パノラマ、正面に穂高連峰、その後ろに南アルプス、富士山も見えます。振り返れば白山も、何処を見ても飽き足らない、素晴らしいところです。昨日の悪天候の中、歩いてきた甲斐があった。
 山荘で下山準備し下山開始、昨日は真っ白いガスの中を笠ヶ岳に向かって歩いたが今日は晴れているだけに素晴らしい眺めです。何度も振り返りながら笠ヶ岳を後にし名残を惜しんだ、笠新道分岐より本格的な下山となる、そして急下りの連続に登山道も悪路が続くので、全員ヘルメット着用し長い笠新道を慎重に下る。杓子平付近には沢山の高山植物その、お花たちに下りの疲れを癒やしてくれます。杓子平から樹林帯に入り眺めも悪くなってくる。今日は晴れているが、以前に笠新道を下った知人が「雨の中、笠新道を下るのにストレスを感じる、本当に辛かった」とコメントがあった。晴れていても嫌なコースである、何度も休憩をしながら下る、林道が見えた時やっと下山が出来た。その顔に笑みがありました。おつかれ山でした。